2010年 09月 01日
5人の建築家展 |
天神にて開催されていた「5人の建築家展」(会場:GALLERY WATASI)。
最終日に訪れました。
福岡で活躍されている30代の建築家5名の方々による、
これから10年後、つまり2020年を見据えた"思い"が表現されたもの。
同一のテーマのもと、展示方法や10年後の解釈は5人5様。
実物大の体感模型や、映像表現、手紙形式などいろいろです。
建築家っていうのは、普段こんなことを思って設計してるんだな~。とか。
素人目に、そんな思考の中身が垣間見れて面白い。
なかでも印象に残ったのが、イノウエサトルさんの「定着」という言葉。
(これはあくまで私なりの解釈ですが…。)
人は住む場所(土地)を選んだ時点で、ある程度の"定着"を余儀なくされる。
住む箱っていうのは良くも悪くもその場所に定着し、それなりの"わが家"を形成する。
つまりはどんな家だって、それなりに住み慣れれば"都"に成り得るのかなと。
だからこそ。
イノウエさん曰く、「定着のさせ方の流儀」が大事なのだそうです。
わが家がその土地に定着していくまでに、どのようなプロローグを辿るか?
そこでどんな心豊かな、楽しみのある暮らし方ができるのか?
勝手に2020年を想像してみる。
私たちの新居は、どのように育っているだろう。どんな定着を遂げてるだろう。
それはきっと。
設計者しか知り得ない、まだ未知なる"魔法の箱"なのです。
by iecoto-diy
| 2010-09-01 10:43
| いえにまつわること